「あえて○○○」という選択肢

ユーザは、ベンダに「やりたい事」を伝える。
ベンダは、ユーザに「やれる/やれない」を回答する。
さて、ユーザは期待している内容を得ているのか?
ほとんどは想定できる内容(過去のドキュメントの使いまわし?)を、
専門用語で難解にし、体裁をキレイに整えたレポートなのでは・・・・

ユーザが求めているのは、
理解不能な専門用語で構成された「やれない」理由や言い訳
根拠のない「やれる」アピールではなく・・・

単純明快な「やれない」理由
あるいは、根拠のある「やれる」説明

それと、、、
「あえてやる」や「あえてやらない」の提案を期待していると思う。

要件ありきの仕様である

要件とは、ユーザが本来やりとげたい目的(ゴール)であり
仕様とは、それを実現するための仕組み(プロセス)である。

システム開発のプロジェクトを進めていくと
ある時期、要件と仕様が混乱する時期がある。
それは、システム要件定義ー>基本設計ー>詳細設計の時期である。
ユーザ主導から開発ベンダ主導に移る工程において
ユーザがみずからの要件に自信が持てなくなってくる。
つまり、開発ベンダが言っていることが正しく思えてきて
結果的に、仕様>要件(要件が仕様にのみ込まれる)となってしまう事がある。

あたりまえだが、ユーザはゴールの妄想はできるが
ゴールまでのプロセスを詳細に想定はできない。
それはベンダに相談せざるを得ないが
ベンダはユーザの気持ちになって回答したりしない。
ベンダはベンダの気持ちでユーザの相談に答える。

とにかく、ユーザにとって 仕様>要件 というのは本末転倒である。
あくまでも 要件>仕様 で、あるべき。

どんなに優秀なベンダであっても、ユーザ要件を実現する為の仕様であり
ベンダの仕様(ベンダがやりたいこと、やれること)にユーザ要件が左右されるべきではない。
※ASPやパッケージ製品などはこの限りではないが・・・